ドクダミ

散歩道の曇り空にドクダミの白い花が良く映ります。ドクダミは十薬と呼ばれるドクダミ科の多年草で、俳句の世界では「十薬」の方が知られています。ドクダミは毒を矯めるから派生したもので、毒素や痛みを取る薬効があるという意味だそうです。
十の薬効を持つ重要な薬草として日本薬局方にも記載されています。
本州、四国、九州、沖縄まで広く分布し6–〜7月頃に白い十字の花を咲かせますが花弁に見えるのは花ではなく、黄色い花芯が実は花と言うから不思議です。梅雨時の薄闇に浮かぶ姿は風情があり、野草として活けて楽しむ人もいますが、私は臭いがどうにも苦手で嗅いだだけで頭痛がします。
遠くから観ているだけでお近づきにはなりたく無い美人みたいなものです。
 どくだみの花の白さに夜風あり  高橋淡路女
 十薬の雨にうたれているばかり  久保田万太郎






やよいの日々

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